毛根に愛を・・・ >>AGA治療 第3章

AGA治療 第3章

AGAチェックは毛髪のDNA配列を解析することによってAGAのリスクとフィナステリドの効果を判定する検査であり、専門の医療機関で受けることができる。 AGAの主な原因とされているDHTは毛乳頭細胞のX染色体上にあるARに作用して症状を発現させるが、X染色体にはARを覆い隠すような三次元構造を持つ特殊なDNA配列が存在する。「c,a,g」という三つの塩基が繰り返すことから「cagリピート」と呼ばれるこの構造は長さ(繰り返し回数)に個人差があり、生まれつき長短がある。cagリピートが長ければDHTが作用しにくくなるためAGAのリスクは低く、短ければリスクが高くなる。 cagリピートの長さはフィナステリドの効果にも影響する。cagリピートが短ければDHTの作用を強く受けるため、DHTの生成を抑える薬剤であるフィナステリドの効果は高くなる。 AGAチェックはこのcagリピートを測定するものであり、後頭部の毛髪を10本程度採取して検査する。cagリピートは年齢によって変化することがないため、この検査は1回だけ受ければいい。 AGAチェックは女性が受けることもできるが、女性に対するフィナステリドの使用には制限が多い。 50歳男性の半数以上は男性型脱毛症を来たしており、脱毛の治療は米国では年間10億ドル以上の産業となっている。[1]1980年代以降、実際に効果のある脱毛治療として男女ともに薬物治療が増加した。男性型脱毛症および女性の脱毛症に対するジヒドロテストステロン(DHT)の作用が解明され、頭皮の男性ホルモン受容体への作用を特異的に阻害する方法が探求された。いくつかの幸運な発見や「毛包幹細胞、毛乳頭細胞」「毛髪の培養(hair multiplication)」といった魅力ある突破口により、科学に裏付けられた脱毛治療は多くの成果を秘めた研究領域であり続けている。

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